第38回コーヒーサロンのご案内

コーヒーの遺伝子からみるSeed to Cup

今、私たちの飲んでいるアラビカコーヒーのほとんどはエチオピア原産の2品種ティピカとブルボンの子孫とそれから生まれたDNAの突然変異の豆です。コーヒーの苗から種子、生豆そしてカッピングに至るまで、コーヒーの形質は細胞の中のDNA/遺伝子と、それがどれだけ機能するかと決める”環境”によって変わります。したがって、おいしいコーヒーを作るためには、コーヒーが持っている遺伝子と、それをよく働かせる環境が不可欠です。そして、さらに質の良いサステイナブルなコーヒーを育種、栽培して行くにためには遺伝資源の保護と利用を考えていく必要があります。今回のコーヒーサロンでは、これらのことについてハワイ農業研究センターの長井千文先生に分かりやすくお話ししていただきます。どうぞ一般の方も奮ってご参加ください。

長井千文先生のご略歴

横浜市出身。東京教育大学(現 筑波大学)農芸化学で修士号取得後、ホノルルイーストウェストセンターの奨学生として渡米。1981年、ハワイ大学農学部で博士号を取得。
ハワイ農業研究センター(HARC)でサトウキビの遺伝育種、バイオの研究を経て、1990年からコーヒーの遺伝、育種およびバイオテクノロジーの研究に従事。マダガスカル、コスタリカ、ブラジルなどのコーヒー産地の育種学者、イリノイ大学、CIRAD・IRD(フランス),などの分子生物学者、芦原坦御茶ノ水名誉教授(生物学)と共同研究を行う。
SCAAシンポジウム2013年講師。SCAA、ハワイコーヒー協会(HCA)、ハワイコーヒー栽培者協会(HCGA)のコンファランスで講演。?
現在HARC主任研究員およびハワイ大学客員教授。ハワイ州オアフ島在住。

日時:2014年3月28日(金)18時~20時
場所:東京大学 東洋文化研究所 3階 大会議室
(http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/access/index.html)
定員:70名(無料。ただしEメールまたは電話で事前申し込みが必要です。)
お申込み先:東京大学 東洋文化研究所 池本研究室
Eメール:coffee.salon.ioc@gmail.com
(電話: 03-5841-5877 なるべくメールでお願いします。)
主催:コーヒーサロン(http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/~ikemoto/sub3.htm)